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柱(四寸角)や梁にもヒノキを使用しています。
ヒノキは古くから寺社仏閣などを立てるために用いられてきました。年代を経るごとに強度や風格が増し、粘り強くて狂いが少なく、腐りにくいヒノキは耐久性・保存性に大変優れた木材なのです。
無垢材のフローリングは、温かみがあり、素足にも優しい肌触りや、木ならではの香りで癒し効果が得られます。
木材は熱伝導率が低いという特徴があり、外部からの熱や寒さから優しく守ってくれます。
更に、空気中の余分な湿度を吸ったり、乾燥した状態においては湿度を放出するなど、天然の調湿機能があるため心地よく生活できるのです。
高い調湿効果や、部屋のいやな臭いを抑える脱臭効果、ホルムアルデヒドなど揮発性有機化合物(VOC)の吸着・分解もしてくれます。また、静電気が発生しないので汚れが付着しにくく、カビやダニ・ハウスダスト・花粉などの飛散防止になります。更に不燃性が高く古くから防火壁として使われてきました。
有害な物質が含まれていないため、環境にも優しい素材です。自然素材の素朴な風合いがあります。様々な仕上げ(塗り方)ができ、仕上げしだいで内装にも外壁にも違った風合いと質感を出すことができます。
家を建ててから後悔しない為に、”断熱”についてお勉強しておきましょう!
断熱材の役割って何?
家を建てるとき、間取りやデザインなど”見た目”を重視される方も多いですが、
長く快適に安心して暮らすためには基礎や構造材・工法などの”見えない部分”が大事です。
中でも断熱材の良し悪しは暮らしの快適さを大きく左右します。
例えば「暑いなぁ」と感じるのは、貴方がいる場所に熱が伝わってくることにより感じているのです。
断熱材とは、熱を伝えにくくするための材料の事で、夏の暑さ・冬の寒さを軽減する為に施されています。
空気が断熱効果が高いと言われてもピンとこない…?
目に見えない”空気”が断熱効果が高いと言われてもピンとこないですよね。
素材によって断熱効果に違いがあり、軽い物質ほど断熱効果を強く発揮します。
例えば鉄と木の場合、重たい鉄のほうが熱が伝わりやすいですよね。
木よりも軽い発泡スチロールは更に熱が伝わりにくくなります。
発泡スチロールは空気を多く含んでいるから軽くて断熱効果が高いのです。
そこからもお分かりいただけるように、空気は最も軽く、熱を伝えにくいのです。
断熱に「空気」を利用したものは、私たちの身近にもたくさんあります。
セーターやダウンジャケット・羽毛布団・プチプチなど。
最近の窓で主流のペアガラスも空気の層を作る事で断熱効果を高めています。
●空気の熱伝導率の低さに着目
●空気は輻射熱による発熱を抑止します
●空気には冷却性能があります
これらの性質を活かしたのが『空気断熱工法』で、
夏は涼しく、冬は暖かい環境が生まれます。
断熱材の劣化にともない断熱効果が低下するという心配もなく、
なおかつ室内空気環境汚染しないので健康的。そして冷暖房を最小限に抑えることができ、
CO2削減、地球温暖化防止への貢献にも繋がります。
『空気断熱工法』は、世界で初めて実用化された環境省エネ新技術です。
近年の異常気象で猛暑が続く日本の夏、猛暑日や熱帯夜で体が休まらない…。
家に居ても熱中症の心配をしないといけない…。
また、日本の長い冬には、石油ストーブやエアコンなどの暖房機器によって
空気の質を無視して温度を上げています。
私たちは技術や経済の発展により、一年中一定の温度を保つ室内環境が快適と思うようになってしまいました。
エアコンは、炭素と酸素を消費して廃熱を空気中に捨てるため、地球温暖化を加速させます。
石油ストーブは、酸素を消費して排気ガスを室内に放出しています。
健康や環境への負担を考えると、昔のように自然が持つ特性を活かした生活が
本当の意味での快適さではないでしょうか。
科学技術や経済の発展により、私たちが手に入れた利便性や温熱環境の改善は、
化石燃料や資源の大量消費によって得られています。
この人工的な環境を維持するためにも大量の資源やエネルギーが必要になります。
人の手による環境破壊は、人類が初めて経験するような異常気象問題に繋がり、
私たち自身の生存が危機にさらされています。
地球上で生物が生き残るためには、異常気象問題の直接原因となる温室効果ガスの
発生抑止と、再生循環が不可能な資源の消費を極力抑えることに尽きます。
そのため、環境保全対策として、化石燃料から再生可能エネルギーへの移行が重要視されています。
しかしながら、“省エネのために使う断熱材”を製造するためには、資源やエネルギーを浪費し、
環境負荷が大きくなるので、根本的な改善策にはなっていないことが多いのが現状です。
これまでは「断熱材を用いなければ断熱が出来ない」という先入観や、生活環境が向上されることから、
資源やエネルギーの大量消費が暗黙のうちに受け入れられているところがあるのかもしれません。
物質の熱伝導率〔W/m・k〕
物 質 | 熱伝導率〔W/m・k〕 |
---|---|
空気 | 0.0241 |
ポリスチレン | 0.03 |
羊毛 | 0.05 |
木材 | 0.15ー0.25 |
鉄 | 83.5 |
アルミニウム | 236 |
断熱材には、グラスウールやセルロースファイバーなどの『繊維系』と、発泡ポリスチレンやウレタンフォームなどの『発泡プラスチック系』などがありますが、いずれも隙間や気泡に“空気”を閉じ込め、空気が動けない状態をつくることによって断熱効果を発揮しています。
空気の熱伝導率は0.0241W/m・kと、他の物質と比べて最も低く、空気の対流が起きない状態であれば最も優れた断熱効果を発揮するのです。
身近な例をあげますと、魔法瓶は二重構造になっていて、間の空間が真空になっているため長時間の保温・保冷ができるようになっています。ダウンジャケットや羽毛布団などが暖かいのも空気を含んでいるからです。
久内工務店の作業場にて、パネルを作成しています
空気断熱工法の仕組みは、空気の対流が起きない空気層を何層も設けた“空気パネル”というパネルで壁や屋根を覆います。断熱性はもちろんのこと、気密性や耐震性も優れています。
大壁工法では、柱や間柱は外壁と内壁の間に挟まれ、全く見えない状態になっています。壁内では柱や間柱に反り・ねじれ・ひび割れなどが生じています。
『空気パネル』は、柱をはじめ土台から桁までパネル枠でガッチリ支え押さえ込むため、家の傾きや狂いが数百年の長期にわたって起きにくく、さらに隙間が無いので熱が逃げにくい構造となります。
究極の自然素材“空気”そのものを用いた断熱技術なので、断熱材をつくるために必要な資源や、これに関わる様々なエネルギーの消費を極限まで抑えることができるのです。
空気パネルは、一から大工さんが手造りします。平均的な2階建ての家で、最低でも約300枚ものパネルを大工さんが手造りしています。
前述の通り、空気は熱を伝えにくいという特性があります。
空気という誰もが平等に恩恵を受けることができる自然素材を活用した『空気断熱工法』は、
「真夏でも涼しい」と言うと少し大袈裟ですが、「我慢できる暑さの家」で生活できます。
暑い夏には、木陰に身を置くような『自然に近い環境の家』です。
近年は酷暑のため、空気断熱の家でもエアコンに頼ることもあるでしょうが、
最小限に抑えられます。
また冬には、空気断熱の家+蓄熱暖房器を併用すると、まさに「日向ぼっこ」のような心地良さです。
蓄熱暖房機は火を一切使わず輻射熱で空気を暖め、室内空気の対流が起きないので、床から天井までの
温度が一定し、頭ばかりが暑く・足元が寒いという不快な環境にはなりません。
お部屋の空気を汚さないので安全でクリーン。
人間の身体は自然環境において、より健康に生きられるよう設計されているのではないでしょうか。
健康的な建築物の断熱方法ということで開発された『空気断熱の家』は、空気の特性を活かした
断熱工法であるため、断熱材による建物劣化や断熱材そのものの性能劣化が起き難く、地球温暖化
防止にも貢献できます。
自然の能力が活かされた究極の省エネ技術として、持続可能な脱炭素への技術革新を担うと確信しています。
森林に近い理想的な室内空気環境が生まれ、健康的・省エネ・エコな上に快適な住まいが実現できます。
高性能+洗練されたデザインと木の温かみ
植林→育林→伐採そしてまた植林。循環型の森林経営から生まれた地球にやさしいJWOOD LVLは、耐震性・耐久性に優れた強靭な構造材です。専用金物との組み合わせによる『JWOOD工法』は、度重なる大地震から大切な家族とその暮らしを守ります。安心・安全で、地球にやさしい工法なのです。
WOOD LVLの単板は厚さ4㎜と薄く、1枚の寸法変化はごく僅かです。また単板を20枚以上重ねて作られるため、単板同士が動きを拘束しあって高い寸法精度を維持しています。JWOOD工法の接合部は経年変化による耐力の低下を許さず、長い間安定した構造性能を維持することが可能です。
JWOOD工法の接合部は、金物と木材を鋼製のピンで接合します。JWOOD LVLは層数の多さがバラつきを最小に抑え、硬く強く安定した接合部で接合金具のメリ込みに対して高い性能を発揮します。また硬く強い接合部は大地震やその後に頻発する強い余震でも緩みません。JWOOD LVLと金物の組み合わせはまさに最強タッグと言えるのです。
接着剤には樹脂系の様々な種類がありますが、JWOOD LVLにはフェノール樹脂と呼ばれる接着剤が使われています。自然環境や衝撃に対する性能が高く、最も厳しい使用条件である『使用環境A』での使用が認められた接着剤の一つと言えます。ホルムアルデヒドもほとんど放散されません。
その他にも、すき間のできにくい構造材のため、断熱性能に優れていて冷暖房効率を高めたり、壁内結露の防止・計画的な換気ができカビやダニの発生を抑えるなど、健康面・省エネ面にも優れた工法です。
深みのある和の造りに、機能性・安全性の高い現代建築が融合した家
日本の気候・風土に適した木の建築は先人の智恵と技の賜物です。
本格的な和風建築や古民家再生には、それなりの知識と経験を要します。
ところが、伝統的な本格和風の家づくりが出来る『本物の大工』と呼べる
腕利きの職人は、減ってきているのが現状です。
久内工務店では、豊かな知識と経験に基づいて、匠の技にこだわり、
素材のもつ特徴を生かした家づくりに取り組んでいます。
出書院造りの床間や縁側など風情溢れる伝統的な和室はもちろんのこと、
生活スタイルの変化に伴い、モダンなリビングや機能性の高い設備を取り入れる
ことで、現代の暮らしに最適な和風住宅に仕上げることができます。
私たちは20年・30年先の事まで考えて一生懸命家を造っています。
大きな大きな買い物です。長く安心して住める家を建てさせて頂きたいのです。
本格和風住宅の修繕・リフォームも久内工務店自慢の大工にお任せください。